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感想「不思議惑星 キン・ザ・ザ(デジタルリマスター版)」

不思議惑星 キン・ザ・ザ

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2016年に公開したデジタルリマスター版を近所の映画館で上映していたので、鑑賞してきた。

 

 

目次

 

作品情報

1986年、ソビエト連邦時代のジョージアグルジア)で製作されたSF映画。公開当時、映画評論家からの評価は良くなかったが、ソ連では1570万人を動員。今回鑑賞したのは16年公開のデジタルリマスター版。89年に都内の劇場で行われた「ソビエトSF映画祭」で初めて紹介され、2001年にニュープリント版の公開。21年5月にアニメ版「クー!キン・ザ・ザ」の公開。それに合わせ、実写版の本作も4度目の劇場公開となった。

 

 

あらすじ

ある日、建築技師のマシコフは、妻の頼みで街へ買い出しに出た。そこに「あそこに自分は異星人だという男がいる」と学生ゲデバンが声をかけてきた。その"異星人"は別の惑星から来た。これを押すと自分の惑星へとワープするという"空間移動装置"のボタンを持っていた。そんなこと信じられないマシコフはそのボタンを押してしまった。その瞬間、砂漠のど真ん中へ移動をしていた。そこがキン・ザ・ザ星雲の惑星プリュク。果たして彼らは地球へ戻れるのだろうか…

 

www.pan-dora.co.jp

 

 

感想

何言ってるんだ?と思っても見続けること

惑星プリュクへ飛ばされた後の2人。砂漠の中、そこは地球だとまだ信じて、街へと帰ろうと歩く。そこに飛ぶ乗り物が通りかかる。助けを求める2人。中から出てきた異星人は「クー!」と言う。言葉が通じない。この辺りで私は「やばい映画を見ている…」という不安が出てくる。前もってFilmarksの評価を見ていたが、めちゃくちゃいいのだ。本当か?一部のコアな映画ファンが好きな映画ではないのだろうか?と言う不安はずっと続いていた。ツボの浅い私は「クー」の登場だけでめちゃ笑ってしまったが、これは万人受けするタイプではないのではないだろう。しかし、いつの間にか「クー」「カツェ」「エツィロップ」の言葉が自然と頭に入ってくるのだ。キン・ザ・ザを受け入れていた。そして、この意味のわからない話にのめり込んでいた。2時間以上の作品だったが、もう終わってしまうの?まだ見ていたい。と思わせる作品。

え!そういう終わり方?

個人的にはラストが予想外だった。なんだか胸がクッとなる。これは見てから感じて欲しいのだが、この終わり方が嬉しすぎて、見終わった後に人と話したくなった。たまに映画であるやつなんだけど、この意味のわからないクーの最後がこれっていうところがなんともたまらなかった。めっちゃ綺麗な物語にしてくる。

あなたもクーをしたくなる

クー!とにかくクー!私はこの映画を見終わって、急いで家へ帰宅し、一人で「クー」やってしまった!誰かと見ていたら確実にやっているし、人に出会った時クーをしたいし、黄のステココ見たら二回クーしたい。クー!!!!!クー!!というこんな異常な衝動に駆られるので、気をつけて鑑賞するように!クー!

 

 

最後に

見てよかった。見た後にとんでもなく嬉しい気持ちになる映画だった。今までに見たことのないSF映画を見た。技術が発展した最近のSF映画はいかに迫力のある映像を作り出すかのようなそんなところがあるような気がするのだが、こんなSFがあったとはという気分です。あまり普段SFを見ないが、とても興味が湧いてきた。映画は無限にある。これだから映画を見ることはやめられない。

 

youtu.be

 

追記:映画を思い返して、数日後。終わり方の時の気持ち、考えてたら、猿の惑星見た時の気持ちと同じだと気付いた。