感想「幸せの答え合わせ」
幸せの答え合わせ(Hope Gap)
今週末と来週末は緊急事態宣言のため、映画館が閉館なので、金曜午後ギリギリで見ることができたので見てきた。
※記事内はネタバレ含むことがあります。
目次
作品情報
『グラディエーター』でアカデミー賞脚本賞を受賞したウィリアム・ニコルソンが、自身の両親との実体験を元に脚本を書き上げ自ら監督も手がけた。アカデミー賞4度ノミネート、ゴールデングローブ賞6度ノミネート&2度受賞を誇る『20センチュリー・ウーマン』の大女優アネット・ベニングと、『ラブ・アクチュアリー』で英国アカデミー賞に輝いた演技派俳優ビル・ナイが、結婚29年目に突然、夫の方から別れを切り出す夫婦を演じる。彼らの一人息子役に、Netflixの大ヒットシリーズ「ザ・クラウン」でチャールズ皇太子役を演じてゴールデングローブ賞を獲得、ロエベやブルガリのアンバサダーをつとめるなど、人気急上昇中の英国若手スター、ジョシュ・オコナーが扮する。
あらすじ
イギリス南部の海辺の町シーフォード。この町で暮らすグレースとエドワード。二人はもうすぐ結婚29周年を迎えるところだった。仕事を引退したグレースは詩集の作成に時間を費やし、エドワードは高校で教師をしている。独立して家を出た一人息子のジェイミーに帰郷するように連絡をとるエドワード。そこでエドワードは「家を出る」と告げる。絶望と怒りに支配される母グレース、それを支えることになる息子ジェイミー。3人がこの離婚をどのように乗り越え、前へ進んでいくのか。
感想
幸せの答え合わせができたのでしょうか。
誰の味方もできない。
この作品の中の誰の感情にも共感できない。自己中な母、自分の気持ちを伝えられない父、親離れできていない息子。私は結婚もしていないし、離婚した親もいない。だからとうわけでもないと思うが、どの気持ちにも共感することができなかった。
一番苦手な女の人
はっきり言うと、映画序盤からこの女の人が苦手すぎて、映画を見ているのが辛くてしょうがないくらい。現実にこんな人がいたら私は一切関わらない方向で生きていきたいと思うだろう。相手からの愛は求める、相手にこうして欲しいと願う、自分の思いばかり伝えて、相手の気持ちを気にしたことがあるのだろうか。相手の思いに寄り添おうとしたことはあるのだろうか。気にくわないと高圧的な態度で相手を威圧する。相手が離れていきそうだと優しさを見せ、愛しているという言葉を発する。単純に見ていてDVとしか思えなかった。
夫も決してかわいそうだとは思えない
そんなすぐ口論を求めてくる妻と一緒にいる夫。何も言い返せない夫。かわいそう?同情する?私はできなかった。だって、もう好きな人がいるのだもの。出て行く時に妻を息子に任せると言って出て行くのだ。これはこれで無責任すぎる。夫婦の問題を息子になすりつけるのは大迷惑極まりない。自分が息子だったら発狂してる。
親離れのできない息子
親のことを思うことは決して優しさではないということ。このままいってしまうと共依存の関係の域に達してしまうように思えた。自分がいないと母親は生きていけなくなるのではないかという心配。しかし、与えることによってより母親が自分に依存してしまうということを忘れてはならない。父親に対しても同じだ。両親が心配なのはわかるが、どうにか二人に問題を解決させたらどうかと思うが、それも難しいんだなぁ。しかし、ちゃんと分かってくれている同僚がいてよかった。
景色がとても綺麗
ここまで文句ばかりになっているような気がするので、一つ言うと、この町の景色はめちゃくちゃいいです。こんなところで暮らしたら幸せだろうな〜と思うがこの人たちが幸せじゃないようなので、やっぱりいいかな〜みたいな変な気分にさせられる。
最後に
ここまで、この登場人物たちに色んな思いが出てきたのは、彼らの演技のおかげでしょう。よりリアルな夫婦と親子の関係のように見せてくれた。今回は離婚を通して、自分の気持ちに気づいたり、今まで見えていなかったものが見えるようになった。自分も結婚をして子供を育てて、時が経ったら、この映画の見方も変わるのだろう。