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感想「ドライブ・マイ・カー」

ドライブ・マイ・カー / Drive my car

岡田将生さんの大ファンなので、ドキドキしながら鑑賞させていただきました。

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↑変な角度からの写真…

 

 

作品情報

第74回カンヌ国際映画祭脚本賞受賞他全4冠。原作村上春樹の短編小説集「女のいない男たち」所収「ドライブ・マイ・カー」を映画化。原作の精神を受け継ぎながらも「ワーニャ伯父さん」など演劇史上に輝く傑作の要素を大胆に取り入れ、ストーリーと重層的に呼応しあう驚異的な物語を紡ぎだした。

 

 

あらすじ

舞台俳優であり演出家の家福は、愛する妻の音と満ち足りた日々を送っていた。しかし、音は秘密を残して突然この世からいなくなってしまう――。2年後、広島での演劇祭に愛車で向かった家福は、ある過去をもつ寡黙な専属ドライバーのみさきと出会う。さらに、かつて音から紹介された俳優・高槻の姿をオーディションで見つけるが…。
喪失感と“打ち明けられることのなかった秘密”に苛まれてきた家福。みさきと過ごし、お互いの過去を明かすなかで、家福はそれまで目を背けてきたあることに気づかされていく。
人を愛する痛みと尊さ、信じることの難しさと強さ、生きることの苦しさと美しさ。最愛の妻を失った男が葛藤の果てに辿りつく先とは――。登場人物が再生へと向かう姿が観る者の魂を震わせる圧巻のラスト20分。誰しもの人生に寄り添う、新たなる傑作が誕生した。

 

映画『ドライブ・マイ・カー』公式サイト

 

 

感想

原作を読んでおくべきだった… 

鑑賞後にざっと原作を読んでみた。あまりこの暗い雰囲気の映画が好みではないのだが、これが日本の映画の醍醐味のようにも感じた。原作の雰囲気は出ているように感じた。そしてより複雑に難しく表現しているように思えた。あまり村上春樹原作の映画は観たことはないから分からないのだが、どれも同じ雰囲気を感じてしまう。陽でも陰でもなく、何か無の空間に放り込まれたような気分になる。

"静"の使い方

北海道へ行くシーンで、雪の中めちゃくちゃ無音になるシーンがあるのだ。この無音の中に何かを考えさせられるのだろう。映画から何かを伝えてくるのではなく、こちらに何かを考えるように仕向けられているように感じる。

感情移入ができない。

誰にも感情移入ができないもやもやが続いていく。本当に客観的に映画を観終わった。すごく不思議な世界を見せられたな〜と思って終わった。この映画が伝えたかったことはなんだったのだろう。と私には難しい映画だった。多分感情移入できなかった理由は、全員が心を隠して生きているという表れだったのだと思う。誰の心の内も見えてこないからこそ、どこにも感情移入ができなかったようにも感じた。

岡田君のヲタクである事

この映画、岡田くんが出ていなければ絶対に見ることがなかった映画だと思う。家福と高槻の車内でのシーンはとても興奮した。岡田くんは裏がある表情をする。表向きは好青年のように見せかけて裏がある役。これ今までも何度も演じていたと思うのだが、今回は一番引き込まれた。ここ数年、舞台への出演も増えていることもあり、演劇の練習シーンは嬉しくなった。ワーニャ伯父さんの劇を観たくなった。(もちろん岡田くんが出ているもの)

 

最後に

3時間近い映画ではあったが、飽きずに見入っていた。ただ一つ、私の好みではないということ。この暗い雰囲気がどうしても合わないようだ。この映画はタイトルの通り、車内のシーンが多い。車の中って、何か人を話しやすくさせるのでしょうか。私は仕事で会社の人間と乗る車が大嫌いです。

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