感想「ロン 僕のポンコツロボット」
ロン 僕のポンコツロボット
Ron's Gone wrong
見た目はベイマックスみたいですが、またそれとは違った温かいストーリーでした。
あらすじ
最新式ロボット型デバイス<Bボット> ―それは、スマホよりハイテクなデジタル機能に加えて、持ち主にピッタリな友達まで見つけてくれる夢のようなデバイス!そんな<Bボット>で誰もが仲間と繋がる世界で、友達のいない少年バーニーの元に届いたのはオンライン接続もできないポンコツボットのロンだった。 出会うはずのなかった1人と1体が‟本当の「友情」“を探すハートウォーミング・アドベンチャーが今、始まる―
感想(ネタバレあり)
学生時代の周囲との調和
作品中に出てくる"Bロボット"はスマホがロボット化したという感じ。というか役割としてはスマホ。でもスマホが喋りかけてくるし、ロボット側からSNSの閲覧状況とか伝えてくる。開封時に触れるだけで自分のことを全てインプットしてくれて、最適なものを導いてくれる完璧なロボット。そんなロボットは学校でも持ってて当然!主人公のバーニー以外は皆持っている。学校にカバン掛けならぬロボット置きが存在するくらい。バーニーは周囲の友達からは仲間外れにされる。こんな感じで話は始まっていく。学校における仲間外れの要因が流行りもの持っていないってよくあるよね。。昔はやはりみんなが持ってるものは自分も欲しいと思っていたなぁ
そんなこんなで手にしたBロボット
バーニーの誕生日におばあちゃんとお父さんがお祝いをしてくれる。しかし、パパは普段仕事に精一杯のため、バーニーが本当に欲しいものに気づかず、昔から彼が好きな石の工具セットを渡す。バーニーがBロボットを欲しいと気付いて慌てて買いに行くが、予約販売のみで、数ヶ月待ち。そんなところ、お店の裏に入っていくトラックを発見。配達員からBロボットを購入するが、それは実は配達員が落とした商品だった。ようやくバーニーの手元に渡る。それがロン。しかし、電源を入れてみても、みんなのように起動をしない。何かがおかしいと思いながら、少し扱ってみるが、やはりおかしい。不良品だと店へ返品しに行こうとするが、ロンがスムーズにお店へ行ってくれない。。ここからロンとバーニーの友情物語が始まるのだ。
ロンが愛おしくて
この丸っこい白いやつ。最初見た目にどういう印象を持つだろうか。私はなんとも思わなかったのだが、映画を見終わった後には可愛くてしょうがない。たまらない。大好き。。。ってなっていた。ロンはロボットなのだが、いつしか感情があるのではないだろうかというような気持ちにさせられる。この類のロボットと人間の友情物語は私の大好物だ。感情がわからないはずのものと徐々に気持ちが通っていくようなこの感じが好きなのだ。あと最後にロンが世界を守ってくれる勇者になるところで私は涙しました。
ネットの友かリアルの友か
フォロワーを増やして、"いいね"をもらうためだけに必死になっていない?と、現代の人間に向けたメッセージが伝わってきた。いいね!をくれるその人は本当に友達と言えるのだろうか。身近にいる大切なひとの存在も忘れてはいないだろうか。ネットとリアルの境目が曖昧になってきている現代だからこそ、しっかりと自分に大切なものを見極める必要があるのではないだろうか。ネットの評価が全てになってきてはいないだろうか。
ロボットの話
ちなみにロボットが出る映画はチャッピーもこんな感じではあるが、あれとはまた違う愛おしさであることは違いない。あとは映画ではないが、PLUTO/浦沢直樹の漫画もロボット作品としては大好きだ。
最後に
エンドロールまでバッチリ見て欲しい!!!
最後に何か話があるわけではないのだが、エンドロールそのものが最高なので。凝って作成してあって、かなり好きだった。エンドロールだけ何度も見直したいくらい。多分、それぞれの役職?に合わせてロンのアニメーションを作成してあったのではないかと勝手に思っている。
主題歌以外の曲もとてもよかったです。